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09/21/2021 | News release | Distributed by Public on 09/21/2021 17:50

VMware Cloud on AWS の最新アップデート(2021年9月)

2021年9月にリリースされた VMware Cloud on AWS に関連する新機能や機能拡張について、主要なものをピックアップしてご紹介します。詳細はリリースノート ご覧ください。

i3en.metal の2ホスト構成をサポート

VMware Cloud on AWS では、本番環境向けに最小2ホスト構成でクラスタを作成できます。これまで2ホストで構成するには、ホストタイプ「i3.metal」を使用する必要がありました。2021年9月より、ホストタイプ「i3en.metal」でも2ホストでクラスタを構成できるようになりました(図1)。これによって比較的小規模な環境における VMware Cloud on AWS を導入する際の選択肢が広がりました。なお、i3en. metal を2つ目のクラスタとして追加する際は、任意で CPU コア数を選択できます。

図1 i3en.metal の2ホスト構成サポート

ホスト関連イベントの通知を強化

VMware Cloud on AWS では、クラスタで使用されているホストが故障すると、それを検知して自動的に新しいホストと交換して復旧する機能(Auto Remediation)があります。一方、定期的なメンテナンス作業では一時的に予備のホストを追加してアップグレード作業を行います。どちらの処理も物理ホストがクラスタに追加または削除されますが、今後このようなホストに関連するイベントが発生した場合、お客様に通知する機能が組み込まれました(図2)。

通知は vRealize Log Insight Cloud へイベントとして記録されると同時に、Notification Gateway を通じて管理者にメールで通知されます。VMware Cloud on AWS のイベント通知に関しては、過去のブログ「VMware Cloud on AWS のログ管理」と「VMware Cloud on AWS のイベント通知」を併せてご覧ください。

図2 ホスト関連イベントと新しい通知

ストレージ消費量に応じた警告通知を実装

VMware Cloud on AWS には、クラスタ内のストレージ容量が少なくなると自動的にホストを追加して空き容量を増やす機能(Elastic DRS)があります(図3)。Elastic DRSは、クラスタの健全性を維持する目的で標準的に実装されており、全てのクラスタで動作します。

この機能は予め定義したポリシー(閾値)に応じて、リソースの使用率が高くなるとそれを補うために自動的にホストを追加する仕様になっています。デフォルトの設定では、ストレージ使用率が75%に到達すると自動的にホストが1台追加されます。

今回のアップデートでは、ストレージ使用率が65%に達した時点でお客様に警告通知メールを送る機能が実装されました(図4)。同時に、このイベントは vRealize Log Insight Cloud に記録されます。警告通知を受信した管理者の方は、Elastic DRS によって自動的にホストが追加される前に手動でホストを追加する、またはリソース消費容量を減らすなどの対処を行う時間を確保できます。尚、この警告通知は同じ状態が続く場合、週に1度の間隔で送信されます。

図3 Elastic DRS の概要

図4 Elastic DRS で選択できるポリシーと警告通知

さらに充実した「Launch Pad」

「Launchpad」とは、VMware Cloud サービス< /a>の管理 UI 「VMware Cloud Console」の中に準備されているポータルサイトで、各種サービスの使用開始に役立つ情報を提供しています。今回のアップデートでは、その Launchpad に下記2つのメニューが追加されました(図5)。また、Launchpad の中に従来から存在していた「Kubernetes」メニューの内容が一部更新されました。具体的には、VMware Tanzu を VMware Cloud on AWS に導入する方法や活用方法に関する情報が追加されました。VMware Cloud on AWS は、VMware Tanzu とのインテグレーションを強化する方向で開発が進んでいます。今後のさらなる進化にご期待ください!

図5 メニューが追加された「Launch Pad」の画面サンプル

まとめ

2021年10月に開催される弊社の年次イベント「VMworld 2021 」では、VMware Cloud on AWS に関連する最新情報も発表される予定です。ぜひご参加ください。

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